国境なき事務員 (国境なき医師団の事務員の現場レポート)

2018年、汐留の広告代理店から国際医療NPO「国境なき医師団」へ転職。現在、アドミニストレーター(事務員)としてケニアでのHIV対策プロジェクトで働いてます。尚、このブログはあくまで高多直晴の個人的な経験や考えを掲載しています。国境なき医師団の公式見解とは異なる場合もありますのでご了解ください。

人鶏補完計画-ケニアでニワトリを飼ってみようと思うーその1

いきなりだけどケニアでニワトリを飼うおうと思う。

f:id:st-maria1113:20180513153025j:plain

あ、彼はニワトリじゃなくてペンペンでしたね、、、汗

前回、このブログでも書いたとおり人類は増えすぎている(らしい)。人口が増えると何が問題かというとまずは食糧不足だろう。そこで先見の明があるボクは来るべき食糧危機に備えて、今から食糧の自給自足スキルを磨かねばと思った訳です。目標は糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素の元となる食糧を自給すること。

f:id:st-maria1113:20180513153156j:plain

これが三大栄養素。みんなも栄養バランスには気を付けよう!

糖質(炭水化物)についてはボクが鳥取県民だった時代(1970ー1988)に理科の授業だったか、夏休みの課題だったかでジャガイモとトウモロコシを育てたのでまあなんとなかるハズ。それに母親の実家は農家だ。たぶん米作りのDNAが受け継がれているハズ(米、作ったことないけど)。ということで当面の課題は脂質とタンパク質の自給スキルの取得に設定してみた。ケニアでタンパク質、脂質といえば動物性ということになる。ここらへんだと牛、山羊、鶏が三大家畜。あと魚も一応、動物性タンパク質だけど。こいつらを産んで?育てて、食えば、立派な自給自足スキルが身につくのではなかろうか?問題はどいつで自給自足スキルを磨くかということ。 そこで牛から順に検討してみた。

①牛:デカすぎるので却下。宿舎の庭は狭すぎてムリ。それにボク、牛を捌くのもちょっとムリ。

f:id:st-maria1113:20180513153432j:plain

ケニアはインド以上にどこに行っても牛だらけ。ちなみに撮影場所は近所のバス停


②山羊:子ヤギをみてると可愛いなあ、飼いたいなあ。ハイジのユキみたいなのだとめっちゃ素敵じゃん、、、と思ってまじめに検討してみたけれど。

f:id:st-maria1113:20180513154335j:plain 「キミはユキを捌けるのか!?」

宿舎の庭に山羊小屋を作るのがコスト的に厳しいことが判明。それに、やっぱ山羊(仮名・ユキ)を捌くのもちょっとまだいろいろ未熟なボクにはムリだな。

f:id:st-maria1113:20180513153551j:plain

マーケットで売られていた山羊。気分はドナドナ♪


③ニワトリ:一番手軽。これならウチの庭でも飼えそう。それにメスなら卵も食える。ケニアで夢のTKGも可能ではなかろうか!?まさに一石二鳥!

f:id:st-maria1113:20180513154813j:plain

こちら同じくバス停にいた雄鶏。これならボクにも出来るかな?

一応、宿舎の住人マイクとチャールズに「ニワトリ飼ってもいいかしらん?」って確認したら「楽しそうだし、いいんじゃねーの?」とのあっさり回答。日本ではたまにニワトリの騒音とか話題になってるけど、ここケニアとかイングランド(マイク出身地)とかコンゴ(チャールズ出身地)あたりじゃ、朝の6時にはあちこちで鶏の雄叫びが鳴り響いているので、誰もそんなこと気にしないらしい。

そんな訳でニワトリを飼うことにしました。これがいわゆる「人鶏補完計画」の発動です。(ところでHATENA BLOGはなんで明朝体フォントがつかえないんだよ!!)

f:id:st-maria1113:20180513154628j:plain

パトレイバーに出てくる特車二課の鶏舎。ボクの好きなシーンの一つ。エヴァに出てくる加持さんの畑と特車二課の畑の演出のやり方を比べると、庵野秀明押井守の作品制作に対する考え方の違いが良くわかる。

そうと決まれば話は早い。鶏の飼育といえば、何はともあれ鶏舎が必要!ということで設計図を描いてみた。「もしかしてボク、天才ちゃうん?」とおもえる精密なプランに思わずウットリ。

f:id:st-maria1113:20180513161712p:plain

アトリエにて鶏舎の設計図を製作中

あとは材木屋に材料発注だ!でもどうやったら、ケニアで鶏(ヒヨコ🐤)って入手できるのかしらん。この先どうなる「人鶏補完計画」オレの未来は救えるのか?

続きはまた次回!