国境なき事務員 (国境なき医師団の事務員の現場レポート)

2018年、汐留の広告代理店から国際医療NPO「国境なき医師団」へ転職。現在、アドミニストレーター(事務員)としてケニアでのHIV対策プロジェクトで働いてます。尚、このブログはあくまで高多直晴の個人的な経験や考えを掲載しています。国境なき医師団の公式見解とは異なる場合もありますのでご了解ください。

牛肉100g/37円、日清のインスタントラーメン30円、マンゴーなんと10円だぜ!

「今日のおかずは何にしようかしらん♪」

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これは事務所の給食ランチ。本日のメニューは「ウガリと煮干しの和え物ビクトリア風、ケニアの旬菜をそえて」みたいな。


夕方5時過ぎて仕事終わりが近づくと晩メシのことが気になりはじめる。ストレス解消には美味い料理を作って、食べる。海外にいるとなんと言ってもこれが一番。

 アフリカの田舎町でちゃんとした食材なんて手に入るの?と思ったそこのアナタ。ケニアをあなどってはいけませぬ。かくいうボクも赴任する前は食材には苦労するだろうと思ってたんだけど。それがなんとケニアは食材の王国だった。牛肉100g37円、アボガド1個50円、30円、甘くないマンゴーなら10円だ!ロシア産のキャビアとか松坂牛が食いてえ!とかワガママを言わなければ大概の食材が手に入るじゃないか?

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平日のお昼前、学校行かずに事務所の前の路上で全然甘くないマンゴーを売っている少年。人生、いろいろ甘くないぜ。

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こんなカンジで塩ふって。これがケニア名物、10円マンゴーの食べ方だそうな。

 さて仕事が終わって地元の市場にいくと、、、。

肉なら牛、鶏、山羊、羊、それに豚。魚はビクトリア湖から新鮮な白身魚ティラピアや巨大魚ナイルパーチが水揚げされてきてて。それに山盛りの煮干しも売ってある!野菜は人参、ジャガイモ、トマトに玉ねぎといった王道野菜から味噌汁には欠かせないネギ、それに生姜やパクチーが。果物はまさにパラダイス。アボガド、マンゴーなど南国系の主力商品をはじめ珍しいとこではグゥワバもある。もちろんバナナやオレンジも。ちなみに酒はワインなら南アフリカ産が普通に売ってて、大きい街ならチリ産やフランス産もあって。ビールはTASKERってヤツがかなりイケてる。

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こちらが回転寿司でよく(原型はとどめていないけれど)目にする白身魚ティラピア。見た目も味も、ほぼ鯛ですな、これは。。

加えて東アフリカはスパイスがめっちゃ豊富。理由は印僑とよばれるインド商人が昔から頑張ってるから。彼らが運んでくるインド、アジア系のスパイスはまさに本格派で、スーパーに行くとお惣菜コーナーにチャパティーやタンドリー?チキンが並んでて。おまけに日清のインスタントラーメン(カレー風味)も売ってたりする。でかしたインド商人魂!!

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これがケニアのインスタントラーメン!それにしても日清さんこのパッケージデザインどーなのよ???

そして何と言っても極めつけはお米。「これって日本のお米じゃん!?」と思えるような、いわゆる短粒米を売ってる!ありがとう、でかしたのお百姓さん!!

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そしてこちらがケニア版インスタントラーメンの出来上がり。

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こちらが100g37円の牛肉でつくったカレーライス。うーむ我ながら上出来だ。


ということで日本人の2大ソウル・フード「カレーライス」と「インスタントラーメン」も作り放題なんす。これでハウスのプライム・ジャワでもあれば最高なんだけどなあ。