国境なき事務員 (国境なき医師団の事務員の現場レポート)

2018年、汐留の広告代理店から国際医療NPO「国境なき医師団」へ転職。現在、アドミニストレーター(事務員)としてケニアでのHIV対策プロジェクトで働いてます。尚、このブログはあくまで高多直晴の個人的な経験や考えを掲載しています。国境なき医師団の公式見解とは異なる場合もありますのでご了解ください。

HIVプロジェクト

頑張れ、ケニアの出木杉くん!!

今回もHIVキャリアの若者とちびっ子を対象にしたイベント"Young Adolescents Champion"で出会った若者の話。閉会式の一番最後のスピーチで、メルケデス(仮)は自分の生きてきたこれまでの半生を語ってくれた。 メルケデスはオサムと同じ18才。イベントで…

ぜんぜん笑えない「いじわるばあさん」の話。

日曜日に立ち会ったHIVキャリアの若者とちびっ子を対象にしたイベント"Young Adolescents Champion"(前号参照)で二人の少年に出会った。名前はオサム(仮)とメルケデス(仮)。彼らは閉会式のスピーチでこれまで生きてきた18年間を静かに淡々と語って…

自分の病気が何なのかよくわかる十五の夜

今日は日曜日ということで朝から地元との少年少女を100人ほど集めたHIV啓蒙活動に立ち会った。このイベントはEGPAF(エリザベス グレーシャー小児エイズ基金)とホーマベイの厚生省との共同開催で場所は農村地帯にある遠隔地の診療所だった。そこの広場で運…

結婚9年目で19才で5人の子持ちですけど、、、何か?

その日のボクは4回のHIV検査に立ち会った。 案内役の同僚から「次の被験者の部屋にいってみる?」といわれ検査スペースの中に入った。目のまえの二人はとても仲良さげに手を握っているカップルが座っている。 名前はジョセフ(仮)とエリザベス(仮)。結婚…

国境なき医師団のお仕事 「HIV罹患率24%という事実」の現場

HIV罹患率24%という事実、これは実際に直面するとかなり重いです。 このホーマベイという地域は世界でも最も罹患率が高いエリアの一つ。 そしてHIV患者は基本的に長期入院はせずARV(抗レトロウイルス薬)を飲みながら 普通の生活をしている。ということ…